パナソニックの太陽光パネルとは?現行ラインナップと選び方を解説
パナソニックは、太陽電池の自社工場での生産を2021年度に終了しました。ただし、パナソニックブランドの住宅用パネルの販売は現在も続いており、2025年には新しいMODULUSブラックモデルが登場しています。
本記事では、2026年時点の現行ラインナップと在庫限定品の区分、モジュールの出力保証と周辺機器の保証、蓄電池と組み合わせる際のポイントまでを整理しましょう。
この記事でわかること
- パナソニックは2021年度に自社工場での太陽電池生産を終了した
- ブランドでの販売は継続しており、現行品はMODULUSブラックモデル
- 従来型MODULUS・単結晶・HITは在庫限定品として掲載されている
- モジュールの出力保証は25年、周辺機器は15年が目安
- 創蓄連携システムTは蓄電容量9.7kWhの現行システム
この記事の監修者
平間一也(株式会社ECODA 代表取締役)
住宅リフォーム・不動産・建築の営業を経て、2022年に株式会社ECODAを設立しました。太陽光発電・蓄電池について本人が語るのは、次の考え方です。「十分な判断材料があれば、自分で比較し、納得したうえで選ぶことができます。しかし、情報がなければ、何を基準に選べばいいのかさえ分かりません」
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パナソニックの太陽光パネルの現状
パナソニックの太陽光パネルを検討するときは、まず生産と販売の体制を正しく理解しておくことが大切です。2026年時点の状況を整理しましょう。

| 項目 | 状況 |
|---|---|
| 自社工場での生産 | 2021年度中に終了 |
| ブランドでの販売 | 継続 |
| 現行の主力 | MODULUSブラックモデル |
| 従来型MODULUS・単結晶・HIT | 在庫限定品として掲載 |
| 公式仕様書の記載 | 三洋電機株式会社が製造委託し、パナソニック株式会社が販売する |
自社工場での生産は2021年度に終了
パナソニックは2021年2月の発表で、マレーシア工場での太陽電池のウエハ・セル・モジュール生産と、島根工場でのセル生産を2021年度中に終了する方針を示しました。対象は住宅用と公共・産業用の太陽電池で、これにより自社工場での生産から撤退した形になります。ただし、特定の顧客向け製品や民生用の一部については生産を継続する例外もあり、太陽電池事業そのものを終了したわけではありません。
ブランド販売は継続している
自社工場での生産終了後も、パナソニックは生産委託などによるパナソニックブランドの販売を継続しています。国内の住宅用として現在掲載されているのが、2025年5月に発売されたMODULUSブラックモデルです。パナソニックEWスマートエナジーでは、パナソニック製のほかにもAIKO製やDMEGC製のモジュールを取扱商品として掲載しており、選択肢は複数用意されている状況でしょう。公式の仕様書には「三洋電機株式会社が製造委託し、パナソニック株式会社が販売する」と記載されています。
現行品と在庫限定品の区分
公式サイトのラインアップは、現行品と在庫限定品に分かれています。現行品はMODULUSブラックモデルの3機種で、それ以外の従来型MODULUS、単結晶モジュール、HITは在庫限定品という位置づけです。在庫限定品は新規の主力ラインではないため、採用を検討する場合は在庫状況と保証条件を販売店で確認しておきましょう。MODULUSブラックモデルであれば、必要な容量に応じて3つのタイプから選びやすくなっています。
現行ラインナップのMODULUSブラックモデル
MODULUSブラックモデルは、N型バックコンタクト方式を採用したシリーズです。屋根の形状に合わせて選べるよう、3つのタイプが用意されています。
| タイプ | 型番 | 公称最大出力 | モジュール変換効率 |
|---|---|---|---|
| 標準タイプ MS265α | VBM265KJ01N | 265W | 22.0% |
| ハーフタイプ MS130α | VBM130KJ02N | 130W | 20.6% |
| 大型タイプ MS470α | VBM470KJ03N | 470W | 23.5% |
標準タイプのMS265α
標準タイプのMS265αは、公称最大出力265W、モジュール変換効率22.0%です。切妻屋根の面に規則的に並べる使い方に向いており、設置枚数を調整しながら容量を設計しやすいモデルでしょう。バックコンタクト方式は電極を裏面に集めた構造で、表面に配線がないぶん外観がすっきりするのが特徴です。デザインを重視するご家庭でも選択肢になります。
ハーフタイプのMS130α
ハーフタイプのMS130αは、公称最大出力130W、モジュール変換効率20.6%の小型モデルです。標準タイプでは埋めきれない狭い屋根面や複雑な形状の部分に使いやすいサイズでしょう。寄棟屋根の三角形の面や、棟側のわずかなスペースにも配置しやすくなっています。標準タイプと組み合わせれば、屋根の端まで使って設置枚数を増やせます。
大型タイプのMS470α
大型タイプのMS470αは、公称最大出力470W、モジュール変換効率23.5%で、3タイプのなかでもっとも高い効率です。広い屋根面に設置する場合に、少ない枚数で容量を確保しやすいモデルでしょう。産業用としても掲載されており、規模の大きい設置にも対応しています。屋根の面積が限られる場合は、効率の高い大型タイプが有力な選択肢になります。
パナソニックの保証の内容
パナソニックの保証は、モジュールの出力保証と、周辺機器の機器保証に分かれています。対象品番によって条件が変わるため、分けて確認しておきましょう。

| 保証の種類 | 期間 | 主な内容 |
|---|---|---|
| モジュール出力保証 | 25年 | 10年で81%未満、25年で72%未満が対象 |
| 周辺機器の機器瑕疵保証 | 15年 | パワーコンディショナ、パワーステーション、接続箱など |
| 蓄電池の容量保証 | 機種による | 創蓄連携システムTは約60% |
モジュールの出力保証25年
太陽電池モジュールには、25年の出力保証が用意されています。公称最大出力に対して、10年で81%未満、25年で72%未満となった場合に無料修理の対象となる制度でしょう。対象には、MODULUSやMODULUSブラックモデル、一部のHITモジュール、10kW以上の低圧用243LPなどが掲載されています。品番によって保証の対象可否と内容が異なるため、見積書と保証書で型番を確認しておきましょう。
周辺機器の15年保証
周辺機器には、機器瑕疵15年保証が用意されています。対象になるのは、パワーコンディショナ、パワーステーション、接続箱などでしょう。創蓄連携システムTでは、パワーステーションのLJPB32Dが対象機器として掲載されており、同梱のネットリモコンの液晶部は1年保証など、部品によって期間が分かれています。保証には登録施工店による施工や申請手続きなどの条件があるため、契約前に確認しておきたいところです。
蓄電池の保証
蓄電池には、モジュールの出力保証とは別の保証が用意されています。対象になるのは、故障に対する機器保証と、蓄電容量の保証でしょう。創蓄連携システムTの蓄電池LJB3497は、公式の保証表に容量保証値が約60%として掲載されています。容量の確認にかかる費用は原則として利用者負担ですが、保証条件を満たして容量不足が確認された場合はパナソニックが負担する扱いです。蓄電池の保証はモジュールの25年保証とは別制度になるため、混同しないようにしましょう。
蓄電池と組み合わせる
パナソニックは、太陽光発電と蓄電池を連携させるシステムも展開しています。発電した電気をためて使う構成を検討する場合は、ここを確認しておきましょう。

| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| システム名 | 創蓄連携システムT |
| 蓄電容量 | 9.7kWh |
| 蓄電池の品番 | LJB3497 |
| パワーステーションの品番 | LJPB32D |
| 定格出力と停電時自立出力 | 5.5kWと5.5kVA |
| 受注開始 | 2025年10月22日 |
創蓄連携システムT
創蓄連携システムTは、蓄電容量9.7kWhの太陽光発電・蓄電池連携システムです。2025年10月22日から受注が始まっており、定格出力5.5kW、停電時自立出力5.5kVAで100Vと200Vの双方に対応するのが特徴でしょう。公式ページでは、既設の太陽光発電にこのシステムを追加した場合の試算として、自家消費率が23.6%から67.9%に向上する例を掲載しています。ただし、これは東京・4人世帯など一定の条件での試算であり、保証値ではない点に注意しましょう。
ECODAがサポートできること
ECODAでは、設置済みの太陽光発電の状況と屋根の条件を現地調査したうえで、蓄電池の追加を含めた構成をご提案しています。年間2,000件以上の施工実績をもとに、発電量シミュレーションと補助金の申請手続きを無料で代行しているのが強みでしょう。パナソニック製品は型番によって保証条件が変わるため、見積もりの段階で対象機器と保証の内容を確認してお伝えしています。蓄電池の追加を検討している段階からご相談ください。
よくある質問
Q. パナソニックは太陽光パネルの製造から撤退したのですか
A. 住宅用と公共・産業用の太陽電池について、自社工場での生産を2021年度中に終了する方針が発表されました。ただし、生産委託などによるパナソニックブランドでの販売は継続しています。
Q. 現在購入できるのはどのモデルですか
A. 現行品として掲載されているのは、MODULUSブラックモデルの標準タイプ・ハーフタイプ・大型タイプの3機種です。従来型MODULUSや単結晶モジュール、HITは在庫限定品という扱いになっています。
Q. 出力保証は何年ですか
A. 太陽電池モジュールには25年の出力保証があります。公称最大出力に対して、10年で81%未満、25年で72%未満となった場合が対象です。
Q. 蓄電池にも25年保証が付きますか
A. 25年の出力保証は太陽電池モジュールが対象で、蓄電池には適用されません。蓄電池には故障に対する機器保証と容量保証が別に用意されています。
Q. 既設の太陽光発電に蓄電池を追加できますか
A. 既設のパワーコンディショナに蓄電池を単純に後付けすることはできず、パワーステーションへの交換などが必要になる場合があります。設置条件の確認が必要です。
Q. 大型タイプのパネルは住宅にも使えますか
A. MS470αは公称最大出力470W、モジュール変換効率23.5%の大型タイプで、広い屋根面に向いています。屋根の面積や荷重条件を含めて確認したうえで検討しましょう。
ECODAでは、ご家庭の屋根の条件とご希望に合わせて、パナソニックを含む複数メーカーの太陽光パネルと蓄電池をご提案しています。型番ごとの保証条件の確認から設置までサポートしていますので、専任スタッフにお気軽にご相談(無料)ください。
まとめ
パナソニックは、住宅用と公共・産業用の太陽電池について、自社工場での生産を2021年度に終了しました。ただしブランドでの販売は継続しており、現在の主力はMODULUSブラックモデルです。
2026年時点の現行品は、標準タイプ・ハーフタイプ・大型タイプの3機種でしょう。従来型MODULUSや単結晶モジュール、HITは在庫限定品という位置づけになっています。
保証は、モジュールの出力25年と周辺機器の15年が基本です。蓄電池は別制度になるため、見積もりの段階で型番ごとの条件を確認しておきましょう。
この記事のまとめ
- ✓パナソニックは2021年度に自社工場での太陽電池生産を終了した
- ✓ブランドでの販売は継続しており、現行品はMODULUSブラックモデル
- ✓従来型MODULUS・単結晶・HITは在庫限定品
- ✓モジュールの出力保証は25年、周辺機器は15年が目安
- ✓創蓄連携システムTは蓄電容量9.7kWhの現行システム


