愛知県の蓄電池補助金(2026年度)|助成額・条件・申請方法を解説
愛知県で蓄電池の導入を検討する際、まず確認したいのが補助金の活用です。2026年度(令和8年度)の愛知県の補助金は、県が直接交付する仕組みではなく、居住する市町村を通じて受けられる「協調補助」という制度です。そのため、助成額や受付状況は市町村ごとに異なります。
本記事では、蓄電池 補助金 愛知県の2026年度の最新情報として、制度の仕組みと、名古屋市・豊田市・岡崎市など代表的な市町村の助成内容、国のZEH関連補助金との併用ポイント、申請の流れまでをまとめて解説します。
この記事でわかること
- 愛知県の蓄電池補助金は、県が直接交付する制度ではなく市町村との協調補助が基本
- 2026年度の主な市町村の助成額は、豊田市が上限15万円、岡崎市が最大35万円、みよし市が上限40万円など
- 国の「家庭用蓄電システム導入支援事業」は2026年5月29日に公募終了し、現在は自治体の助成が中心
- 多くの自治体では工事着工前の申請が必要で、交付決定前に着工すると対象外になる場合がある

愛知県の蓄電池補助金は「市町村との協調補助」が基本
愛知県の蓄電池補助金には「愛知県住宅用地球温暖化対策設備導入促進費補助金」という制度があります。ただし、この制度は県が個人へ直接お金を支給するものではなく、県と市町村が協調して交付する仕組みです。蓄電池を検討する前に、まず制度の全体像を押さえておきましょう。
県が直接申請できる制度はない
愛知県の蓄電池補助金は、申請先が居住する市町村になり、県への直接申請はできません。市町村の補助制度に上乗せする形で県の分も交付されるため、お住まいの市町村に制度がない場合や、市町村の予算がなくなった場合は、県の補助分も受けられません。まずはお住まいの自治体の制度の有無を確認することが第一歩です。
また、補助の対象となる蓄電池は、国の補助事業の対象機器としてSII(一般社団法人環境共創イニシアチブ)に登録されていることが要件になっています。SII登録製品かどうかは、購入を検討している蓄電池の型式で確認できます。
助成額と受付状況は市町村ごとに異なる
愛知県内の市町村の助成内容は、補助額・上限額・対象要件のすべてが異なります。受け付けは先着順で、予算が埋まると期間中でも終了する自治体がほとんどです。助成の受け取り方は、おおむね次の流れになります。
- ① お住まいの市町村の2026年度の補助制度を確認する
- ② 対象機器と対象工事を確認し、着工前に交付申請を提出する
- ③ 交付決定後に工事を着工し、完了後は実績報告を提出する
「どの自治体でも同じ条件で受けられる」と考えるのは誤りです。助成額や受付状況はお住まいの市町村によって大きく異なります。市町村ごとの違いを確認するために、2026年度の主な制度を次の章で比較します。

代表的な市町村の助成制度(2026年度)
2026年度に愛知県内の市町村が実施している蓄電池関連の助成をまとめると、次のとおりです。蓄電池単体の助成額のほか、太陽光発電などと同時に導入する「一体的導入」のメニューを持つ自治体もあります。
| 市町村 | 制度名 | 蓄電池の助成額 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| 名古屋市 | 住宅等の脱炭素化促進補助 | 1kWhあたり15,000円・上限15万円 | 太陽光との接続が必須。2026年8月時点で受付終了 |
| 豊田市 | エコファミリー支援補助金 | 単体は上限15万円 | 太陽光+HEMSとの一体導入で上限21万円〜31万円 |
| 岡崎市 | 地球温暖化対策設備設置費補助金 | 太陽光と同時設置で最大35万円 | 通常型は上限2万円、再エネ電気契約型は上限15万円 |
| 一宮市 | 住宅用地球温暖化対策設備設置補助金 | 定額5万円 | 太陽光+HEMS一体導入は定額12万円 |
| 豊橋市 | 家庭用エネルギー設備導入補助金 | 1kWhあたり1万円・上限7万円 | 太陽光+HEMS一体導入は1件12万円 |
| みよし市 | エコエネルギー促進事業 | 上限40万円 | 2026年4月以降の設置分から上限を15万円から40万円に拡大 |
同じ愛知県内でも、助成額には最大35万円の開きがあります。お住まいの市町村の制度を必ずご自身でも確認してください。ここからは、代表的な3市の制度の内容を詳しく見ていきます。
名古屋市(1kWhあたり15,000円・上限15万円)
名古屋市の令和8年度「住宅等の脱炭素化促進補助」は、太陽光発電設備に接続する蓄電システムを対象に、蓄電容量1kWhあたり15,000円、上限10kWh(最大15万円)を助成する制度です。蓄電池と同時に太陽光を設置する場合も対象になります。
対象には、太陽光の電力を蓄電池に充電して住宅で消費することや、SII登録製品・未使用品であることなどの要件があります。なお、2026年8月時点でこの区分は予算到達により受付を終了しています。一体的導入やZEHなど別の区分の受付状況は、市の窓口でご確認ください。
豊田市(単体は上限15万円・一体導入で最大31万円)
豊田市の「エコファミリー支援補助金」は、蓄電池単体の場合、7.5kWh未満は1kWhあたり1万円、7.5kWh以上は定額で、上限は15万円です。住宅用の受付期間は2026年4月1日から2027年3月1日までです。
太陽光発電システムとHEMS(家庭の電力使用状況を「見える化」するシステム)と同時に導入する場合は、スマートハウスで上限21万円、脱炭素志向型住宅では上限31万円まで助成額が拡大します。新築や太陽光の増設を合わせて検討している家庭は、一体導入のメニューが有利です。
岡崎市(太陽光と同時設置で最大35万円)
岡崎市の「地球温暖化対策設備設置費補助金」は、住宅用太陽光発電設備と同時に設置する蓄電池を対象に、補助対象経費の3分の1・上限35万円を助成する「重点対策加速化事業活用型」を設けています。対象経費は蓄電容量1kWhあたり14.1万円以下など、いくつかの条件があります。
ほかにも、岡崎産の再エネ電気を契約して太陽光の余剰電力を売電する場合は上限15万円、それ以外の通常の設置では上限2万円です。太陽光をこれから導入する家庭は、同時設置で最大35万円の助成を狙えます。岡崎市も工事着手日の21日前までに申請し、交付決定後に着工する必要があります。

国の補助金とZEH関連の併用ポイント
市町村の助成に加えて、国の補助金を併用できないか気になる方も多いはずです。2026年時点の国の制度の状況と、新築ZEHとの組み合わせについて整理します。
国の「家庭用蓄電システム導入支援事業」は2026年5月に公募終了
国の補助制度である「家庭用蓄電システム導入支援事業(DR家庭用蓄電池事業)」は、補助率3分の1・上限60万円の内容で実施されていましたが、2026年5月29日に申請額が予算に達し、公募を終了しています。既に交付決定を受けた案件は対象のままですが、新規の申請はできません。このため、2026年8月時点で蓄電池の補助金を検討する場合は、自治体の助成が中心になります。
新築ZEHでの蓄電池申請(令和8年度)
新築戸建て住宅をZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)水準で建てる場合、令和8年度のZEH補助金で蓄電システムを補助対象として申請できるケースがあります。この場合、令和8年度にSIIへ製品登録された蓄電システムが対象です。令和7年度以前に登録された製品は対象外になりますので、新築を検討する際は蓄電池の型式を確認しましょう。
新築戸建てZEHの一般公募の受付は2026年5月21日から2026年12月11日までです。新築と蓄電池の導入をセットで考えている家庭は、施工会社と時期を合わせて計画を進めるとスムーズです。
併用するときの3つの注意点
補助金は複数使えるほどお得になりますが、併用にはルールがあります。申請前に次の3点を確認しましょう。
- 同じ蓄電池を国の補助金と重複して申請できない(DR補助金とZEH補助金の二重受給は不可)
- 市町村の助成と国の補助金の併用可否は、自治体ごとに要綱で定められている
- 補助金の交付決定前に工事に着手すると、対象外になる場合がある
併用の可否は「補助対象が同じ設備かどうか」で判断されます。国と市町村で別々の設備(太陽光と蓄電池など)を申請する場合は、制度の要件を満たせば併用できるケースもあります。それぞれの要綱を照らし合わせて確認することが大切です。
補助金の申請条件と申請の流れ
蓄電池の補助金を確実に受けるためには、条件の理解と手続きの順番が重要です。愛知県内の多くの自治体に共通する条件と、申請の流れを紹介します。
多くの自治体に共通する申請条件
自治体ごとに細かい要件は異なりますが、おおむね次の条件が共通しています。
- 補助対象機器がSIIに登録されていること
- 未使用品を購入・設置すること(リース品は対象外になる場合が多い)
- 戸建て住宅の所有者で、その住宅に居住していること
- 太陽光発電設備との接続が必須の自治体があること
- 工事着工前の交付申請や事前届出が必要な自治体が多いこと
「工事着工前に申請する」という手順は、ほとんどの自治体で必須です。見積もりを取ったら、まず自治体の窓口に制度の有無と申請のタイミングを確認するのが確実です。
申請の流れ
代表的な申請の流れは、次のとおりです。自治体によって手続き名は異なりますが、大まかな順序は共通しています。
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| 1 | お住まいの市町村の2026年度の制度と予算残額を確認する |
| 2 | 対象機器・対象工事かを確認し、見積書や申請書類を準備する |
| 3 | 工事着手前に交付申請(または事前届出)を提出する |
| 4 | 交付決定後に工事を着工する |
| 5 | 設置完了後に実績報告を提出し、助成金を受け取る |
受け付けは先着順の自治体が多く、予算が埋まると受付終了になります。交付決定前に着工してしまうと補助対象外になる自治体がほとんどです。契約・着工のタイミングは、自治体の交付決定を待ってからにしましょう。
申請前に確認したい4つのポイント
補助金の申請をスムーズに進めるために、次の4点を導入前に整理しておくと安心です。
- 予算残額と受付終了の有無(自治体のホームページや電話で確認)
- 蓄電池単体か、太陽光との一体的導入か(どちらのメニューが対象か)
- 国の補助金やほかの助成との併用条件
- 購入が前提か、リースでも対象になるか
ECODAでは、お住まいの市町村の補助金情報の確認から、必要書類の準備、申請手続きまでを完全代行でサポートしています。補助金の条件に合う機種の選定と、申請時期に合わせた工事計画の提案も行います。
よくある質問
Q. 愛知県の蓄電池補助金はどこに申請する?
A. 愛知県の補助金は、県が直接交付する制度ではなく、市町村との協調補助です。申請先はお住まいの市町村になります。市町村に制度がない場合や予算がなくなった場合は、県の補助分も受けられません。
Q. 2026年度に名古屋市の蓄電池補助金は使える?
A. 名古屋市の令和8年度「住宅等の脱炭素化促進補助」(1kWhあたり15,000円・上限15万円)は、2026年8月時点で予算到達により受付を終了しています。一体的導入やZEHなど別の区分の受付状況は、市の窓口でご確認ください。
Q. 国の蓄電池補助金はまだ受けられる?
A. 国の「家庭用蓄電システム導入支援事業(DR家庭用蓄電池事業)」は、2026年5月29日に予算到達で公募を終了しました。新規申請はできません。新築ZEH補助金では、令和8年度にSII登録された蓄電システムを補助対象として申請できるケースがあります。
Q. 蓄電池の補助金はいつまでに申し込めばいい?
A. 自治体ごとに受付期間が異なり、予算がなくなり次第終了します。また、多くの自治体では工事着工前に交付申請が必要です。導入を決めたら、できるだけ早くお住まいの市町村の最新情報を確認しましょう。
ECODAでは、愛知県内のお住まいの市町村の補助金情報の確認から、必要書類の準備、申請手続きまでを無料でサポートしています。愛知県の蓄電池補助金を最大限活用したいという方は、専任スタッフにお気軽にご相談(無料)ください。
まとめ
愛知県の蓄電池補助金は、県が直接交付する制度ではなく、市町村との協調補助が基本です。2026年度は名古屋市が受付終了となる一方、豊田市・岡崎市・みよし市などでは上限15万円〜40万円の助成があります。国の家庭用蓄電システム導入支援事業は公募終了のため、自治体の助成を中心に検討しましょう。
補助金を確実に活用するには、工事着工前の申請が欠かせません。お住まいの市町村の最新の要綱と予算残額を確認し、余裕を持って申請手続きを進めることが、補助金を最大限活かすポイントです。
この記事のまとめ
- ✓愛知県の蓄電池補助金は市町村との協調補助が基本で、県への直接申請はできない
- ✓2026年度の助成額は市町村ごとに異なり、豊田市・岡崎市・みよし市などは比較的手厚い
- ✓国の家庭用蓄電システム導入支援事業は2026年5月に公募終了、新築ZEHでは令和8年度登録製品が対象
- ✓多くの自治体で工事着工前の申請が必須で、予算到達で受付終了になる
- ✓まずはお住まいの市町村の制度と予算残額を確認し、申請手続きを進める

