長州産業の太陽光パネルとは?特徴・ラインナップ・保証を解説
長州産業は、山口県に本社を置く国内メーカーです。太陽電池モジュールを自社工場で生産している点が、他の国内ブランドとの大きな違いでしょう。
本記事では、2026年時点の住宅用ラインナップとモジュール変換効率、出力保証と施工保証の条件、蓄電システムと組み合わせる際のポイントまでを整理していきましょう。
この記事でわかること
- 太陽電池モジュールは山口県の本社工場で国内生産
- NシリーズはN型TOPConでモジュール変換効率22.0%、出力390W
- ほっとパネルは雪を融かして雪下ろしの負担を軽減する
- 保証は出力25年・構成機器15年・施工10年が基本
- 蓄電システムも自社で製造しており、発電と蓄電をまとめて検討できる
この記事の監修者
平間一也(株式会社ECODA 代表取締役)
住宅リフォーム・不動産・建築の営業を経て、2022年に株式会社ECODAを設立しました。太陽光発電・蓄電池について本人が語るのは、次の考え方です。「十分な判断材料があれば、自分で比較し、納得したうえで選ぶことができます。しかし、情報がなければ、何を基準に選べばいいのかさえ分かりません」
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長州産業という会社と製品の特徴
長州産業は、1980年設立の国内メーカーです。太陽光発電と蓄電システムの双方を自社で手がける体制を持っています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 設立 | 1980年10月 |
| 本社 | 山口県山陽小野田市 |
| 従業員数 | 880名 |
| 太陽電池モジュールの生産 | 山口県の本社工場 |
| 新しい生産拠点 | 福島県楢葉町に東日本工場を計画 |
山口県の自社工場で国内生産
長州産業は、太陽電池モジュールを山口県山陽小野田市の本社工場で生産しています。開発から生産までを国内の自社拠点で行う体制を掲げており、品質管理を自社で完結できるのが強みでしょう。さらに福島県楢葉町では、年間200MW(将来的に800MW)の生産能力を持つ東日本工場の整備が進められており、2026年秋の稼働開始が予定されています。
太陽光と蓄電システムを自社で製造
長州産業は、太陽電池モジュールだけでなく蓄電システムも自社で製造しています。発電と蓄電の双方を一貫して手がけることで、システム全体の整合性を保ちやすいのが特徴です。半導体・液晶・有機EL製造装置や精密加工の技術も保有しており、その生産技術が太陽光パネルの開発にも生かされているでしょう。
公表している品質試験
長州産業は、品質試験の内容を公開している点でも知られています。高温高湿試験は標準規格の1,000時間に対して4,000時間、温度サイクル試験は標準の200サイクルに対して600サイクルを実施しています。強度試験も、設計荷重の1.5倍相当の荷重で検証しているところが特徴でしょう。設置後のトラブルを減らすうえで、こうした試験体制は判断材料のひとつになります。
住宅用のラインナップ
長州産業の住宅用パネルは、屋根の形状や地域の気候に合わせて選べるよう、シリーズとサイズが細かく分かれています。主なシリーズを確認していきましょう。

| シリーズ | セル技術 | 公称最大出力の例 | モジュール変換効率 |
|---|---|---|---|
| Nシリーズ | N型TOPCon | 390W、258W | 22.0%、21.4% |
| Gシリーズ | ヘテロ接合 | 348W、232W | 20.4%、20.0% |
| Bシリーズ | 単結晶 | 340W、223W、364W など | 型式によって異なる |
| ほっとパネル | 単結晶とヒーターの一体型 | 331W、362W | 型式によって異なる |
Nシリーズ(N型TOPCon)
Nシリーズは、N型TOPConセルを採用したシリーズで、390Wモデルのモジュール変換効率は22.0%です。台形・ハーフタイプの258W(21.4%)や126Wのモデルもあり、寄棟屋根の三角形の面に合わせて組み合わせられるのが特徴でしょう。低反射タイプの250W(20.8%)と123Wも用意されており、反射光が気になる立地や北面への設置にも対応しやすくなっています。
Gシリーズ(ヘテロ接合)
Gシリーズは、ヘテロ接合構造のセルと波長変換機能を組み合わせたシリーズです。標準タイプの348Wはモジュール変換効率20.4%、サブモジュールの232Wは20.0%となっています。Bシリーズには340Wや223W、364W、243W、238Wといったモデルが並び、屋根の形状に合わせた細かなサイズ展開が持ち味でしょう。サイズの違うモジュールを組み合わせることで、設置枚数を最大化しやすくなります。
ほっとパネル(雪国向け)
雪の多い地域に向けたのが、太陽電池とヒーターを一体化した「ほっとパネル」です。331Wと362Wのモデルがあり、パネル上の雪を融かして雪下ろしの負担を軽くする仕組みになっています。積雪によって発電が止まりがちな地域でも、年間を通じた発電量を確保しやすくなるでしょう。保証規定では、太陽電池部分の出力だけでなくヒーターの消費電力も保証判定の対象とされています。
保証の内容
長州産業の保証は、モジュールの出力、構成機器、施工の3つに分かれています。それぞれ期間と条件が異なるため、分けて確認しておきましょう。保証書に記載された内容が優先されるため、契約前に型番ごとの条件を確認しておくのが確実です。

| 保証の種類 | 期間 | 主な内容 |
|---|---|---|
| モジュール出力保証 | 25年 | 10年間は公称最大出力の81%未満、11年目以降は72%未満が対象 |
| 構成機器保証 | 15年 | 製造上の不具合。一部機器は10年、液晶部は2年 |
| 施工保証 | 10年 | 架台の施工不具合と設置部からの雨漏り |
モジュールの出力保証
モジュールの出力保証は25年が基本です。保証開始から10年間は公称最大出力の81%未満、11年目以降は72%未満となった場合に、修理や交換の対象となります。Nシリーズの390Wカタログには、1年目99%以上、25年目90%以上という30年の出力保証が掲載されているのが特徴でしょう。出力保証は発電量そのものを保証する制度ではありません。シミュレーションの数値とは区別して考えましょう。
構成機器と施工の保証
構成機器の保証は15年で、製造上の不具合が対象です。ただし、ゲートウェイなど一部の機器は10年、液晶部は2年と、機器ごとに期間が分かれています。施工保証は10年で、架台の施工不具合と設置部からの雨漏りをカバーする制度でしょう。施工保証には、長州産業の施工認定店が標準架台を使用することが条件となり、陸屋根架台や金属折板屋根用架台は対象外とされています。
蓄電システムの保証
蓄電システムも、主な構成機器は15年保証です。マルチ蓄電パワーコンディショナ、蓄電池ユニット、PVユニット、分電盤などが対象で、ゲートウェイと電力計測ユニットは10年、ゲートウェイの液晶部は2年となっています。蓄電池ユニットは、充電可能容量が初期値の60%未満となった場合も保証対象でしょう。2026年7月の発表では、スマートPVマルチとスマートPVプラスを対象に、15年保証を20年へ無料で延長するキャンペーンが案内されています。2026年12月31日までに販売店から発注情報が届いたものが対象で、新築住宅で入居前に設置される蓄電池は対象外です。
蓄電池と組み合わせる
長州産業は蓄電システムも自社で展開しており、太陽光とあわせて導入する構成を組みやすいのが特徴です。主なラインアップを確認しましょう。

| シリーズ | 蓄電池容量の例 | 特徴 |
|---|---|---|
| スマートPVマルチ | 6.5 / 9.8 / 16.4kWh | 設置場所に合わせて選びやすい |
| スマートPVマルチ(リン酸鉄リチウムタイプ) | 6.3 / 6.5 / 9.7 / 12.7 / 13.0kWh | 長寿命タイプの蓄電池 |
| スマートPVプラス | 7.04 / 14.08kWh | 容量を段階的に選べる |
| スマートPVプラス(大容量タイプ) | 7.7 / 15.4kWh | 2台構成にも対応する |
スマートPVマルチとスマートPVプラス
蓄電システムには、スマートPVマルチとスマートPVプラスの2つのシリーズがあります。スマートPVマルチは6.3kWhから16.4kWhまでの容量が用意され、リン酸鉄リチウムを採用したタイプも選べるのが特徴でしょう。スマートPVプラスは7.04kWh・14.08kWhと、7.7kWh・15.4kWhの組み合わせが掲載されています。HEMSと連携した遠隔確認にも対応しており、発電と消費、充放電の状況を確認できるでしょう。
ECODAがサポートできること
ECODAでは、屋根の形状や設置環境を現地調査したうえで、長州産業を含む複数メーカーから最適な構成をご提案しています。年間2,000件以上の施工実績をもとに、発電量シミュレーションと補助金の申請手続きを無料で代行しているのが強みでしょう。施工保証の条件を満たす施工にも対応していますので、メーカー選びの段階からご相談ください。
よくある質問
Q. 長州産業の太陽光パネルはどこで作られていますか
A. 太陽電池モジュールは、山口県山陽小野田市の本社工場で生産されています。福島県楢葉町にも新工場の整備が進められており、2026年秋の稼働開始が予定されています。
Q. 変換効率が最も高いシリーズはどれですか
A. N型TOPConセルを採用したNシリーズで、390Wモデルのモジュール変換効率は22.0%です。次いでGシリーズの348Wが20.4%となっています。
Q. 出力保証は何年ですか
A. モジュールの出力保証は25年が基本です。保証開始から10年間は公称最大出力の81%未満、11年目以降は72%未満となった場合が対象になります。
Q. ほっとパネルはどのような地域に向いていますか
A. 積雪の多い地域に向いた、太陽電池とヒーターを一体化したパネルです。雪を融かして雪下ろしの負担を軽減できるため、冬場の発電量を確保しやすくなります。
Q. 施工保証を受けるための条件はありますか
A. 長州産業の施工認定店が、同社の標準架台を使用して施工することが条件です。陸屋根架台や金属折板屋根用架台を使用した場合は対象外となるため、見積もり時に確認しましょう。
Q. 蓄電池の保証を延長できますか
A. 2026年7月の発表では、スマートPVマルチとスマートPVプラスを対象に、15年保証を20年へ無料で延長するキャンペーンが案内されています。2026年12月31日までに販売店から発注情報が届いたものが対象で、新築住宅で入居前に設置される蓄電池は対象外です。適用の可否は販売店にご確認ください。
ECODAでは、ご家庭の屋根の条件とご希望に合わせて、長州産業を含む複数メーカーの太陽光パネルと蓄電池をご提案しています。国内生産のパネルと蓄電池をまとめて検討したいという方は、専任スタッフにお気軽にご相談(無料)ください。
まとめ
長州産業は、山口県の本社工場で太陽電池モジュールを生産する国内メーカーです。N型TOPConのNシリーズ、ヘテロ接合のGシリーズ、雪国向けのほっとパネルなど、屋根と地域に合わせたラインナップをそろえています。
保証は、モジュール出力25年・構成機器15年・施工10年が基本でしょう。Nシリーズのカタログには30年の出力保証が掲載されており、施工保証は認定店と標準架台が条件になります。
蓄電システムも自社で製造しているため、発電と蓄電をまとめて検討したいご家庭に向いています。
この記事のまとめ
- ✓山口県の本社工場で太陽電池モジュールを国内生産
- ✓NシリーズはN型TOPConでモジュール変換効率22.0%
- ✓ほっとパネルは雪を融かして雪下ろしの負担を軽減する
- ✓保証は出力25年・構成機器15年・施工10年が基本
- ✓蓄電システムも自社製造で、発電と蓄電をまとめて検討できる


